リモートワークに「満足」は8割
リンクライブは、「第1回 新型コロナウイルス感染拡大に伴うリモートワーク実態調査」の結果を表した。調査対象は、リモートワークを導入している企業に勤める20歳以上の会社員で、男性102人、女性99人から回答を得た。同調査によると、リモートワークを導入した企業に勤める会社員が8割、リモートワークの導入に対して、満足しているという調査結果を発表した。
リモートワークの導入に「満足」している人は、「不満」な人に比べて 3 倍以上 ?
本設では、リモートワークでの働き方に「非常に満足している」「満足している」と回答した方は約 4 割で、「不満である」「非常に不満である」と回答した人の 3 倍以上にも上っている。
「新型コロナ発生後に導入した企業」が8割
新型コロナウイルス問題の発生前後でのリモートワークの導入状況に関する設問では、発生前にリモートワークを導入していた割合は22.4%。つまり、リモートワークを新型コロナウイルス問題の発生後に導入した割合は8割近くを占める結果となった。新型コロナウイルス問題発生前の実施頻度は、週5日以上実施していた割合は全体の3.0%、週3~4日は同2.5%、週1~2日は同5.5%、週1日未満は同11.4%だった。
これに対して発生後の実施頻度では、リモートワークを週3日以上実施している割合が半数近くに及んだ。具体的には、週5日が15.4%、週3~4日が29.4%、週1~2日が29.9%、週1日未満が25.4%だった
リモートワークに対する満足度は高い。
具体的な声として、「無駄なコミュニケーションから解放された」と回答した割合が約7割に上った。そうした人たちからは、「人間関係のつまらないしがらみや仕事終わりのお酒の付き合いが減り健康的な社会生活が送れるようになった」「仕事以外のムダなコミュニケーションが減ったので仕事に集中できる。この働き方が自分にとっては効率が一番良くはかどる」「仕事のストレスのほとんどが人間関係と満員の通勤電車によるものだったのだと思う」との声が聞かれた。 通勤のストレスから解放された人も多いようだ。「リモートワークによって通勤のストレスから解放されたか」との問いに対して、「非常にそう思う」と回答した割合は50.2%、「そう思う」は27.9%で、合わせて約8割を占めた。「そう思わない」は10.0%、「全くそう思わない」は2.5%だった。 リモートワークによってプライベートの時間をより確保しやすくなったという声も多かった。64%がリモートワークによってプライベートを充実できたと回答しており、それらの人からは、「プライベートの時間と職務時間がきっちりと分別されたので、家族と一緒に夕飯を食べながらコミュニケーションを取れるので非常に良かった。」と話す。
未来に向けて
上記の結果を見れば、リモートワークにメリットを感じている人は多い。しかし、在宅勤務は多様な人材が働くうえで導入を目指す企業が増えているが、かけ声倒れに終わるケースもあるという。緊急事態宣言で出勤が全面的に難しくなるなか、スタートアップや中小企業が率先して在宅勤務を推進する新制度や運用ルールを設ければ他の大企業に広がる可能性も出てくる。
社員もまた、自主性・当事者意識を持って、自分ができることを進められる会社は有事の時にも強くなる。のちに振り返って、今が働き方の大変革ポイントというのは、皆の共通認識である。今後、勤務形態の多様化のニーズがさらに拡⼤し、⾃宅やリモートオフィスなどからクラウドサービスを利⽤することが⼀般的になっていくと予想されるのは明らかである。
将来を考え、ひとりひとりが自分のスタイルにあったより良い働き方が出来れば、本当の意味での働き方改革が進むのではないか。