オンラインで繋がる新しいコミニュティの可能性

現在、5Gの時代に突入するのが目前であり、AI、ロボティクスが発展していく世の中になっていくと予想されている。実際、もうすでにコミュニケーションもオンライン上で出来るようになり、便利すぎる世の中になった。では「ヒト」の仕事は減っていくのだろうか。結論は確実に減っていく。ただ、マイナスなことばかりなのかと言われると、そうではなく「ヒト」の価値観を高められる絶好のチャンスだとも言える。「ヒト」にしかできない仕事は、「多くの価値観、背景、国籍などのヒトと協力して創造的な発想をもって行動していくこと」であり、そのような人材が市場でも求められいる。 そういった機械に代替できない優秀な人材が集まり、「何か」を作り上げていくプロセスはどういったものかについて考えていく。

オンラインコミュニティというサード・プレイス

現在、飲み会や交流会、人脈を広げるためのツールとしてZoomやSkype、フェイスタイムなどが、多く用いられている。特に新型コロナウイルスで外出自粛になり、一人暮らしの方にとって人と話す機会が減ったときには、多くの方が使用したのも記憶に新しいことだろう。
ここでひとつの概念を紹介させてほしい。 レイ・オルデンバーグは、『ザ・グレート・グッド・プレイス』という著書の中で、サード・プレイスという言葉を定義した。ファースト・プレイスは自宅、セカンド・プレイスは職場である。それに対して、サード・プレイスはより創造的な交流が生まれる場所であり、非公式の出会いの場である。オルデンバーグによると、サード・プレイスは、次の特徴を備えている。

  • 無料あるいは安い
  • 食事や飲料が提供されている
  • アクセスがしやすい、歩いていけるような場所
  • 習慣的に集まってくる
  • フレンドリーで心地良い
  • 古い友人も新しい友人も見つかるようなところ

サードプレイスから立ち上がる新しい社会の在り方の可能性

サードプレイスでの活動は、各自が別に本業を持ってたうえで行うことが可能であるため、思い切ってリスクを取ることができる。そのため、経験学習サイクルを勢いよく回していくことができ、進化の速度を速めることができる。
「実際に会わないと信用できない」という部分を外すことで、人脈ネットワークの広がりは10倍以上の速さになる。私は、この変化が社会の在り方に地殻変動を起こすのではないかと考えている。
以上に述べた仮説に基づき、現在、私が日常的にやっていることは、以下の3つである。

  • 想いを発信すること(ブログやFacebookで)
  • 想いでシンクロする人と対話すること(Zoomで対話する)
  • ・想いを発信する人同士をつなぐこと(Zoomに数名で集まって話す)

この3つを繰り返していると、オンライン上にグループができ、自然発生的にプロジェクトがスタートする。 同時にいくつものプロジェクトに参画していくと、その中から次の段階へ進むものが現れ、さらには、事業化へと繋がっていくものも現れる。 オンラインコミュニティというサードプレイスは、いくつものコミュニティに重複して所属することが可能であるため、たくさんの種を蒔くことができる。 私は、予想もしなかった人たちとオンラインで繋がり、想いが共鳴してオンラインコミュニティが生まれ、自己組織化が起こり、大きなうねりとなっていく先に、新しいパラダイムが生まれる可能性を感じている。 そこで文頭に述べたZoomやSkype、フェイスタイムといったツールが非常に重要になってくると考える。機械に代替できない優秀な人材が集まり、「何か」を作り上げていくプロセスとはまさにこの部分の活用ではないだろうか。

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